15.5. vsftpdの設定オプション

vsftpd は、FTP サーバーが持つ幅広く利用できる他のカスタマイズレベルを提供しませんが、システム管理者のニーズの殆んどを充足するオプションを提供します。機能過剰でない現実性が設定やプログラムの不要なエラーを抑制しています。

vsftpd の全ての設定はその設定ファイルである/etc/ vsftpd/vsftpd.conf によって処理されます。各ディレクティブはファイル内に 独自の行を持ち、次の形式に従います:

<directive>=<value>

各ディレクティブでは、<directive>の部分を 有効なディレクティブで入れ換え、<value>の部分を 有効な値に入れ換えます。

重要重要
 

ディレクティブ内では<directive> とイコールマーク と<value> の間にスペースがあってはいけません。

コメント行はハッシュマーク(#)が先頭に付き、デーモンには 無視されます。

利用できるディレクティブの総括的なリストに関してはvsftpd.conf の man ページを参照して下さい。

重要重要
 

vsftpd を安全にする方法の概要は、Red Hat Enterprise Linux セキュリティガイド 内にあるサーバーセキュリティ(Server Security)と言う章を 参照して下さい。

以下に/etc/vsftpd/vsftpd.conf内でのより重要なディレクティブの いくつかをリストで示します。vsftpdの設定ファイル内ではっきりと 見ることの出来ないディレクティブはすべて、デフォルトの値で設定してあります。

15.5.1. デーモンオプション

以下に vsftpdデーモンの全ての動作を制御するディレクティブを リストで示します。

15.5.2. ログインオプションとアクセス制御

以下にログインの動作とアクセス制御のメカニズムをコントロールするディレクティブ をリストで示します。

15.5.3. 匿名ユーザーオプション

以下にサーバーへの匿名ユーザーアクセスを制御するディレクティブのリストを示します。これらのオプションを使用するには、anonymous_enableのディレクティブがYESにセットされる必要があります。

15.5.4. ローカルユーザーオプション

以下にローカルユーザーがサーバーにアクセスする方法を特徴付けるするディレクティブのリストを示します。これらのオプションを使用するには、local_enableディレクティブがYESにセットされている必要があります。

15.5.5. ディレクトリオプション

以下にディレクトリに関連するディレクティブのリストを示します。

15.5.6. ファイル転送のオプション

以下にディレクトリに関連するディレクティブのリストを示します。

15.5.7. ロギングのオプション

以下にvsftpdロギングの動作に影響するディレクティブのリストを示します。

重要重要
 

古いwu-ftpd FTP サーバーで書かれたログファイルとの互換性を維持 するには、xferlog_std_formatディレクティブは、Red Hat Enterprise Linuxの中では YESにセットされている必要があります。この設定では、サーバーへの 接続がログされないという意味になります。

vsftpd形式で接続をログして、さらにwu-ftpd 互換のファイル転送ログを維持するには、dual_log_enableYESにセットします。

wu-ftpd互換のファイル転送ログの維持が重要でない場合は、 xferlog_std_formatNOにセットするか 又は その行をハッシュマーク(#)でコメント化するか、あるいはその行を 全て削除します。

15.5.8. ネットワークオプション

以下にvsftpdが、ネットワークに対応する仕方に影響するディレクティブのリストを示します。