8.3. インターフェース制御スクリプト

インターフェース制御スクリプトは、インターフェース接続のアクティブ化と非アクティブ化を 制御します。おもなインターフェース制御スクリプトとしては/sbin/ifdown/sbin/ifupの2つがあり、/etc/sysconfig/network-scripts ディレクトリにあるさまざまな種類の制御スクリプトをコールします。

ifupifdownのインターフェーススクリプトは、 /sbin/ディレクトリにあるスクリプトへのシンボリックリンクです。どちらかのスクリプトが呼び出されると、次のような、指定されるべきインターフェースの値を要求します:

ifup eth0

注意注意
 

ユーザーがネットワークインターフェースを立ち上げたり、落したりするのに使用すべきスクリプトは、 ifupifdownの インターフェーススクリプトだけです。

参考のために以下にスクリプトの例をあげておきます。

ネットワークインターフェースを立ち上げるプロセスで各種のネットワーク初期化タスクを行なう ために使用される 2つのファイルが、/etc/rc.d/init.d/functions/etc/sysconfig/network-scripts/network-functionsです。詳細については項8.4 を参照してください。

インターフェースが1つ指定済みであることと、要求を実行中のユーザーがその インターフェースの制御をする許可があることを確認した後、正しいスクリプトがインターフェースをアップ/ダウンします。以下に、/etc/sysconfig/network-scripts/ディレクトリ配下にある一般的なインターフェース制御スクリプトを示します。

警告警告
 

/etc/sysconfig/network-scripts/ディレクトリのスクリプトを削除、または変更すると、インターフェース接続のおかしな動作や、停止等の原因となるので注意してください。 ネットワークインターフェイス関連のスクリプトを変更するのは、 経験豊富な上級ユーザーに限ってください。

すべてのネットワークスクリプトを同時に操作する最も簡単な方法は、 ネットワークサービス(/etc/rc.d/init.d/network)上の /sbin/serviceコマンドを使用することです。以下のコマンドの 例のようにします:

/sbin/service network <action>

この例では、<action>は、startか, stopか, restartのいずれかとなります。

設定したデバイスと現在アクティブになっているネットワークインターフェースの 一覧を表示するには、次のコマンドを使用します:

/sbin/service network status