インターフェース制御スクリプトは、インターフェース接続のアクティブ化と非アクティブ化を 制御します。おもなインターフェース制御スクリプトとしては/sbin/ifdownと /sbin/ifupの2つがあり、/etc/sysconfig/network-scripts ディレクトリにあるさまざまな種類の制御スクリプトをコールします。
ifupとifdownのインターフェーススクリプトは、 /sbin/ディレクトリにあるスクリプトへのシンボリックリンクです。どちらかのスクリプトが呼び出されると、次のような、指定されるべきインターフェースの値を要求します:
ifup eth0 |
![]() | 注意 |
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ユーザーがネットワークインターフェースを立ち上げたり、落したりするのに使用すべきスクリプトは、 ifupとifdownの インターフェーススクリプトだけです。 参考のために以下にスクリプトの例をあげておきます。 |
ネットワークインターフェースを立ち上げるプロセスで各種のネットワーク初期化タスクを行なう ために使用される 2つのファイルが、/etc/rc.d/init.d/functions と/etc/sysconfig/network-scripts/network-functionsです。詳細については項8.4 を参照してください。
インターフェースが1つ指定済みであることと、要求を実行中のユーザーがその インターフェースの制御をする許可があることを確認した後、正しいスクリプトがインターフェースをアップ/ダウンします。以下に、/etc/sysconfig/network-scripts/ディレクトリ配下にある一般的なインターフェース制御スクリプトを示します。
ifup-aliases — 複数のIPアドレスが1つのインターフェイスに関連付けられているとき、インターフェース設定ファイルからIPエイリアスを設定します。
ifup-ipppとifdown-ippp — ISDN インターフェースをアップ/ダウンするために使用します。
ifup-ipsec と ifdown-ipsec — IPsec インターフェースをアップ/ダウンするために使用します。
ifup-ipv6とifdown-ipv6 — IPv6 インターフェースをアップ/ダウンするために使用します。
ifup-ipx — IPX インターフェースをアップする為に 使用します。
ifup-plip — PLIP インターフェースをアップする為に使用 します。
ifup-plusb — ネットワーク接続用 USB インターフェースをアップする為に使用します。
ifdown-post と ifup-post — インターフェースをアップ/ダウンした後に実行するコマンドを含みます。
ifup-pppとifdown-ppp — PPPインターフェースをアップ/ダウンするために使用します。
ifup-routes — デバイスの静的ルートを、 そのインターフェイスがアップするときに追加します。
ifdown-sit と ifup-sit — IPv4接続内にあるIPv6トンネルのアップ/ダウンに関連した機能呼び出しを含みます。
ifup-sl と <ifdown-sl — SLIP インターフェースのアップ/ダウンに使用します。
ifup-wireless — ワイヤレスインターフェースのアップに 使用します。
![]() | 警告 |
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/etc/sysconfig/network-scripts/ディレクトリのスクリプトを削除、または変更すると、インターフェース接続のおかしな動作や、停止等の原因となるので注意してください。 ネットワークインターフェイス関連のスクリプトを変更するのは、 経験豊富な上級ユーザーに限ってください。 |
すべてのネットワークスクリプトを同時に操作する最も簡単な方法は、 ネットワークサービス(/etc/rc.d/init.d/network)上の /sbin/serviceコマンドを使用することです。以下のコマンドの 例のようにします:
/sbin/service network <action> |
この例では、<action>は、startか, stopか, restartのいずれかとなります。
設定したデバイスと現在アクティブになっているネットワークインターフェースの 一覧を表示するには、次のコマンドを使用します:
/sbin/service network status |