章 8章. ネットワークインターフェース

Red Hat Enterprise Linux を使用したすべてのネットワーク通信は、設定したソフトウェアインターフェースとシステムに接続された物理的なネットワークデバイス間で行われます。

ネットワークインターフェース用の設定ファイルとそれらをアクティブ/非アクティブにするスクリプトは/etc/sysconfig/network-scripts ディレクトリにあります。インターフェースファイルの数量と種類はシステムごとに異なりますが、3種類のカテゴリのファイルがこのディレクトリに存在します:

これらの各カテゴリのファイルは、合同で機能し各種ネットワークデバイスを動作させます。

この章では、これらファイル間の関係とファイルの使用方法について説明していきます。

8.1. ネットワーク設定ファイル

インターフェースの設定ファイルについて探求する前に、先ずネットワーク設定で 使用される主要な設定ファイルを項目別に分けていきます。ネットワークスタックの 設定におけるこれらのファイルの役割を理解すると、Red Hat Enterprise Linuxシステムをカスタマイズ する時に役に立ちます。

主要なネットワーク設定ファイルは、次のようになります:

警告注意
 

/etc/sysconfig/networking/ディレクトリは ネットワーク管理ツール (redhat-config-network)で使用されており、その内容は手動で編集されるべきではありません。更には、 アプリケーションの起動などでもネットワーク管理ツール を 使用すると、それまで/etc/sysconfig/network-scriptsに設定 されたいたディレクティブを上書きします。設定消去の危険がある為、ネットワーク設定 には、1種類の方法だけ使用することが強く推奨されます。

ネットワーク管理ツールを使用したネットワークインター フェイスの設定に付いての詳細は、このツールの使用に関する詳細はRed Hat Enterprise Linux システム管理ガイドネットワーク設定の章を参照してください。