GRUBには、コマンド行インターフェイスで、便利な多くのコマンドが含まれています。コマンドの中にはコマンド名の後にオプションを受け入れるものもあり、これらのオプションはスペースによって同じ行のコマンドや他のオプションと区別します。
役立つコマンドの一覧は次の通りです。
boot —前回ロードされたオペレーションシステムまたは チェーンローダーをブートします。
chainloader </path/to/file> —指定したファイルをチェーンローダーとしてロードします。ファイルが指定したパーティションの先頭セクターにある場合は、ファイル名の代わりに ブロック一覧表記、+1を使用します。
chainloaderコマンドの例は次の通りです。
chainloader +1 |
displaymem — BIOS の情報に基づいて現在使用中のメモリを表示します。システムをブートする前にシステムが持つ RAM容量がどれだけか見る場合に役立ちます。
initrd </path/to/initrd> — ブート時に使用する最初の RAM ディスクを指定できるようにします。ルートパーティションが ext3 ファイルシステムでフォーマットされる時など、カーネルが 適切にブートする為に特定のモジュールを必要とする場合にinitrd が必要となります。
initrdコマンドの例は次の通りです。
initrd /initrd-2.6.8-1.523.img |
install <stage-1> <install-disk> <stage-2> p config-file — システムMBRにGRUBをインストールします。
<stage-1>— これは、(hd0,0)/grub/stage1のように、1番目のブートローダーイメージが存在するデバイス、パーティション、ファイルを表します。
<install-disk> — (hd0)などのステージ 1のブートローダーが インストールされるべきディスクを表示します。
<stage-2> — (hd0,0)/grub/stage2などのステージ2のブートローダーの場所をステージ1のブートローダーに伝えます。
p<config-file>— このオプションは (hd0,0)/grub/grub.confなど<config-file>で指定されたメニュー設定ファイルを検索するようinstallコマンドに伝えます。
![]() | 警告 |
---|---|
installコマンドは既にMBRに格納されている情報を上書きします。 |
kernel </path/to/kernel> <option-1> <option-N> ... — オペレーションシステムを ブートする時、ロードするカーネルファイルを指定します。 </path/to/kernel>を rootコマンドで指定されたパーティションからの絶対パスをに置き換えます。 <option-1>を システムのrootパーティションがあるデバイスを特定する root=/dev/hda5 のようなLinex カーネルのオプションに置き換えてください。スペース区切りリストにて複数オプションを送信することができます。
kernelコマンドの例は次の通りです。
kernel /vmlinuz-2.4.21 root=/dev/hda5 |
上記例でのオプションは、hda5パーティションにあるLinuxのrootシステムを指定しています。
<root (<device-type><device-number>,<partition>) — (hd0,0)など GRUBのroot パーティションを設定し、パーティションをマウントします。
rootコマンドの例は次の通りです。
root (hd0,0) |
rootnoverify (<device-type><device-number>,<partition>) — rootコマンドと同様、GRUBのrootパーティションを設定しますが、パーティションをマウントしません。
他のコマンドも使用可能です。全コマンドの一覧はhelp --allを入力してください。全 GRUB コマンドの説明はhttp://www.gnu.org/software/grub/manual/の オンラインドキュメントを参照ください。