3.3. Red Hat Enterprise Linux稼動環境下での特別なファイルの場所

Red Hat Enterprise Linuxは、特殊ファイルを収納するために、FHSの構造を幾分拡張しています。

RPM に関するほとんどのファイルは/var/lib/rpm/ディレクトリ内に格納されています。RPM に関する詳細はRed Hat Enterprise Linux システム管理ガイドにあるRPMによるパッケージ管理の章を参照してください。

/var/spool/up2date/ディレクトリには、システムの為の RPMヘッダ情報などRed Hat 更新 エージェントで使用されるファイルが含まれています。この場所は、システムを更新している間にダウンロードされた RPM を一時的に保存するのにも使用することができます。Red Hat Networkについての詳細は、次の webサイトを参照してください。https://rhn.redhat.com/

もう1つのRed Hat Enterprise Linux特有の場所は、/etc/sysconfig/ディレクトリです。 このディレクトリは、各種の設定情報を収納しています。 ブート時に実行する多くのスクリプトはこのディレクトリ内のファイルを使用します。 このディレクトリにある内容と、ブートプロセスでこれらのファイルが果たす役割についての情報は、 章4章を参照してください。

最後に、説明しなければならないもう一つのディレクトリは、/initrd/ディレクトリです。これは空ですが、起動プロセス時にマウントポイントとして使われます。

	警告
	いかなる理由であれ、/initrd/ディレクトリは削除しないで下さい。 このディレクトリを削除すると、 カーネルパニックエラーメッセージが表示され、 システムをブートできなくなる原因となります。