/etc/openldap/schema/ディレクトリは、以前にslapd.at.confファイルと slapd.oc.confファイルに収納されていた LDAP 定義を保持しています。/ etc/openldap/schema/redhat/ディレクトリには、Red Hat Enterprise Linux 用の Red Hat で配布のカスタマイズされたスキーマが収納されています。
すべての属性 構文定義と オブジェクトクラス定義は現在、別のスキーマファイルに 配置されています。各種スキーマファイルは、include の行を使用して/etc/openldap/slapd.confを参照します。 以下のようになります:
include /etc/openldap/schema/core.schema include /etc/openldap/schema/cosine.schema include /etc/openldap/schema/inetorgperson.schema include /etc/openldap/schema/nis.schema include /etc/openldap/schema/rfc822-MailMember.schema include /etc/openldap/schema/redhat/autofs.schema |
![]() | 注意 |
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OpenLDAPによりインストールされたスキーマファイル内で定義されている、 スキーマの項目を変更しないでください。 |
OpenLDAPが使用するスキーマを、デフォルトのスキーマファイルを参考にして追加の属性の種類やオブジェクトクラスをサポートするように拡張することができます。 これを行なうには、/etc/openldap/schemaディレクトリ内にlocal.schemaファイルを作成します。その後デフォルトのスキーマのinclude行の下に次の行を追加して、この新しいスキーマがslapd.confにおいて参照されるようにします。
include /etc/openldap/schema/local.schema |
次に、local.schemaファイルの内部で属性タイプとオブジェクトクラスを 定義します。多くの組織では、デフォルトでインストールされているスキーマファイルからの 既存の属性タイプを使用し、新規のオブジェクトクラスをlocal.schema ファイルに追加しています。
特定の専門的な要求に合うようにスキーマを拡張すると、かなり複雑になり この章の説明範囲を越えてしまいます。詳細情報については http://www.openldap.org/doc/admin/schema.htmlで御覧ください。